出っ歯としまりのない口
出っ歯としまりのない口は未来に光を見つけ出せずに盗んだ一輪車で走り回る2人の若者ぶっている良い歳した大人の日々を綴っていくブログである。
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~ Introduction ~
若者が行き交う街・S谷で手に入れた1枚の図書カード。
全ての始まりはそこからだった。
未来もねぇ、お金もねぇ、交通機関も糞しかいねぇ。
そんなS谷で行われている、割と安値で交渉される街頭アンケート。
運営資金として毎回、そこでこつこつと資金を溜めていたしまりのない口。
いつものごとく愛想を振りまく中年女性の声をBGMにアンケートに応えていた。
そしてお礼として受け取った図書カードが………
1000円だった。
そこでしまりのない口は思ったのだ。
「これは出っ歯と共有するしかない…!奇跡的な日々の幕開けだ!!」
全ての始まりはそこからだった。
未来もねぇ、お金もねぇ、交通機関も糞しかいねぇ。
そんなS谷で行われている、割と安値で交渉される街頭アンケート。
運営資金として毎回、そこでこつこつと資金を溜めていたしまりのない口。
いつものごとく愛想を振りまく中年女性の声をBGMにアンケートに応えていた。
そしてお礼として受け取った図書カードが………
1000円だった。
そこでしまりのない口は思ったのだ。
「これは出っ歯と共有するしかない…!奇跡的な日々の幕開けだ!!」
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出会い
ワシの名は‘しまりのない口’。
本名だ。
ワシの故郷では、一般的な苗字として知られている。
東京に出てきてからは、みんなに‘しまさん’と呼ばれている。
ワシの相方の名は‘出っ歯’。
これも本名だそうだ。
通称‘出さん’。
ある日ワシらは、偶然、S谷D玄坂ですれ違った。
目があった瞬間、お互いとても人間とは思えない、異質なものを感じ合った。
(ワシは全身真赤だが、こいつは全身黄緑か・・・)
これまでの人生、きっと同じような苦労を重ねてきたに違いない。
外見によるいわれのない迫害や、運動の後の蒸れ具合・・・
ワシらはすぐに意気投合した。
「出さん、聞いてくれ。 ついさっき、ワシはアンケート回答の謝礼として、1000円分の図書カードを手に入れたんだ!」
「なんだって!?」
「これを資金に、ワシらの絆の証として、頭から芝を生やす手術を受けよう!」
「おお!」
こうして、ワシらの芝生育成は始まったのだ。
本名だ。
ワシの故郷では、一般的な苗字として知られている。
東京に出てきてからは、みんなに‘しまさん’と呼ばれている。
ワシの相方の名は‘出っ歯’。
これも本名だそうだ。
通称‘出さん’。
ある日ワシらは、偶然、S谷D玄坂ですれ違った。
目があった瞬間、お互いとても人間とは思えない、異質なものを感じ合った。
(ワシは全身真赤だが、こいつは全身黄緑か・・・)
これまでの人生、きっと同じような苦労を重ねてきたに違いない。
外見によるいわれのない迫害や、運動の後の蒸れ具合・・・
ワシらはすぐに意気投合した。
「出さん、聞いてくれ。 ついさっき、ワシはアンケート回答の謝礼として、1000円分の図書カードを手に入れたんだ!」
「なんだって!?」
「これを資金に、ワシらの絆の証として、頭から芝を生やす手術を受けよう!」
「おお!」
こうして、ワシらの芝生育成は始まったのだ。
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